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使わなくなった楽器の処分方法5つを、費用で比べてみた

公開 2026年8月22日

東京都渋谷区でギターを粗大ごみに出すと、400円。電子ピアノなら2,300円です。名古屋市では2026年10月の収集分から、電子オルガンの手数料が1,500円から2,500円に上がります。

先に結論を書きます。捨てるのは、無料ではありません。

押入れから出てきた楽器を「とりあえず粗大ごみで」と考えている場合、その判断でお金を払うことになります。しかも品目によっては、二千円を超えます。

5つの方法を、費用と手間で並べる

方法 費用 手間 向いている場面
自治体の粗大ごみ −200〜2,400円(支払う) 申込・券購入・運び出し 値がつかないと分かっているとき
リサイクルショップ 0円〜(値がつけば収入) 自分で運ぶ 車があり、量が少ないとき
フリマアプリ 手数料と送料を引いた額 撮影・出品・梱包・発送 時間があり、相場を調べられるとき
楽器店に持ち込み 値がつけば収入 自分で運ぶ 状態がよく、店が近いとき
出張買取 0円〜(値がつけば収入) 申し込むだけ 重い・多い・遠い・急ぐとき

費用の欄で、粗大ごみだけがマイナスから始まります。ここが今回のいちばん大事な点です。

方法1|自治体の粗大ごみに出す

実際の料金を、6自治体で調べました

以下はすべて2026年8月22日に各自治体の公表資料で確認した金額です。

東京都渋谷区

品目 手数料
ギター 400円
バイオリン 400円
キーボード 400円
シンセサイザー 900円
電子ピアノ 2,300円
アンプ 400円
スピーカー(最大辺50cm未満・1組) 400円
スピーカー(最大辺50cm以上・1組) 900円
ミニステレオコンポ(幅80cm未満) 400円
ステレオセット(幅80cm以上) 2,300円
ドラムセット一式 1,300円

東京都府中市

品目 手数料
ギター・エレキギター(ケース含む) 500円
ギターアンプ 500円
ギターケースのみ 200円
ギタースタンド 200円

愛知県名古屋市

品目 現在 2026年10月収集分から
ミニコンポ 250円
ステレオセット(ミニコンポ除く) 1,000円
オルガン 1,000円 1,500円
電子オルガン 1,500円 2,500円
電子ピアノ 1,500円 2,000円(脚付き)
カラオケ演奏装置 1,500円
スピーカー 1,000円

大阪市は、ステレオセット400円、スピーカー200円、オーディオ機器(単体)200円。手数料は200円と400円の区分です。

料金の決め方は、3タイプに分かれます

自治体の料金表を横に並べると、決め方そのものが違うことに気づきます。

ひとつめは品目別。渋谷区や名古屋市がこの型で、「ギターは400円」と品名で決まります。

ふたつめはサイズ別。京都市は高さ・幅・奥行きの合計で400円から2,400円までの6区分に分かれ、手数料券は400円券の1種類だけを必要枚数買う方式です。横浜市も最長辺の長さで粗大ごみかどうかを判定し、200円から2,200円の幅があります。

みっつめは、その混合型です。品目別の表を基本にしつつ、サイズで区分が変わる自治体があります。

つまり「ギターの処分費用は◯円」と一律には言えません。同じギターでも、住んでいる場所で数百円変わります。まず自分の自治体の品目一覧を見てください。

ピアノだけは、事情がまったく違います

名古屋市の粗大ごみには、排出禁止品目という区分があります。そこにピアノが入っています。ガレキ、鉄塊、自動車用タイヤ、消火器などと並んで、「収集または処理が著しく困難な物」として扱われるためです。

つまりピアノは、粗大ごみに出すという選択肢そのものが存在しません。

そして厄介なことに、多くの楽器買取サービスもピアノを対象外にしています。行き先が両側から閉じている形です。ピアノをお持ちの場合は、ピアノ専門の運送・買取業者を探してください。ここで時間を使わせないために、先に書いておきます。

方法2|リサイクルショップに持ち込む

近所の総合リサイクルショップに持ち込む方法です。すぐ現金になるのが利点。

弱点は査定です。総合店は幅広い商品を扱うため、楽器の相場に詳しいとは限りません。メーカーやモデルによる価値の差が値段に反映されず、「まとめていくら」になる場面があります。

そして持ち込みなので、車が要ります。ベースアンプやスピーカーを一人で運んだことがある方なら、この一行の重さは伝わるはずです。

方法3|フリマアプリで売る

いちばん高く売れる可能性があるのが、この方法です。中間業者が入らないためです。

ただし、やることが多い。写真を撮り、説明文を書き、値段を調べ、質問に答え、売れたら梱包して発送する。

楽器の場合、この梱包と発送が重い負担になります。ギターは専用の箱が必要で、送料も数千円かかります。スピーカーやアンプはさらに厳しい。輸送中に破損すれば、そのやりとりも自分で背負います。

時間はあるが、お金はかけたくない。その条件が揃ったときだけの選択肢です。

方法4|楽器店に持ち込む

楽器専門の中古店なら、モデルの価値を分かった上で査定してくれます。方法2の弱点がここで解消されます。

問題は距離と量です。楽器の中古を扱う店は、地方では限られます。片道1時間かけて運んだ結果が数千円、ということもあり得ます。

方法5|出張買取を呼ぶ

査定員が自宅まで来て、その場で査定する方法です。

利点は、運ばなくていいこと。これに尽きます。アンプもスピーカーもドラムも、玄関から先は査定員が運びます。

そして多くの場合、出張費も査定料も無料です。金額に納得できなければ断ってよい。断った場合も費用は発生しません。

弱点もあります。日程を合わせる必要があること。そして、対応していない地域や、買取対象外の品目があることです。当サイトで紹介しているサービスも、鍵盤楽器と和楽器は対象外、沖縄県・宮崎県・北海道(札幌市を除く)などは対応地域から外れています。

どれを選ぶかは、3つの条件で決まります

運べるか。 運べないなら、選択肢は出張買取だけです。ギター1本なら持ち込みも現実的ですが、アンプやスピーカーが混ざった時点で話が変わります。

量はどれくらいか。 1点なら手間をかけて高く売る価値があります。5点10点となると、1点ずつ出品する労力が現実的ではなくなります。

値がつく可能性があるか。 ここが判断の分かれ目です。そして多くの人が、この一点を確かめずに粗大ごみを選んでいます。

無料の査定を1回受ければ、この答えは出ます。値がつかなければ粗大ごみに出せばいいだけで、査定を受けたことによる損は発生しません。逆に粗大ごみ券を買ってしまえば、その数百円は戻りません。

順番の問題です。先に確かめてから、捨てる。

次にやること

自分の自治体の粗大ごみ品目一覧を開いて、手放したい楽器の手数料を1つだけ調べてみてください。

その金額が、あなたが「捨てるために払う額」です。それを見てから、売るか捨てるかを決めても遅くありません。


参照元(すべて2026年8月22日確認)

手数料は改定されます。申し込みの前に、必ず最新の情報をご確認ください。


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